アドビ・フォトショップ(エレメンツ) アドビ社のペイント系グラフィックソフト。基本的にはビットマップデータを扱うソフトである。 デザインの現場で広く使用され、同じアドビ社のドロー系グラフィックソフトIllustrator(イラストレータ)や、クォーク社のページレイアウトソフトQuarkXPress(クォークエクスプレス)とともに、DTP(デスクトップ・パブリッシング(注))の三種の神器と呼ばれている。 ポスターや雑誌、CDジャケットなどの印刷物、ホームページ、ゲーム作成などの現場では欠かせないソフトであり、写真の合成や修正、色分解出力など多彩な機能を持ち、最近はWeb素材制作にも使われる。 写真の明るさの調整、色の偏りの修正、写真に写り込んだゴミなどの消去は、Photoshopの機能のうちでも最も基本的なものである。われわれがふだん目にする印刷写真は、このソフトによって合成や修正が行われているケースが多い。最近では写真作品や映像作品などでも使用する作家が増えてきている。 多摩美コンピュータスタジオに入っているPhotoshop Elementsはその簡易版であるが、事実上の前バージョンであるPhotoshop LEに比べると、ユーザフレンドリーなインターフェイスと、GIFアニメーション作成や画像の最適化など、Web素材の作成のしやすさに関しては格段の進歩がある。トーンカーブなどの機能が削られ、CMYKデータの作成などの機能は省略されているが、完全版のPhotoshopに比べ、手軽で動作が軽いのは魅力的である。 (注)デスクトップ・パブリッシング Photoshop Elementsツアー |